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<新型iPS細胞>開発 がん化危険性小さく 阪大チーム

 ヒトの細胞内にある「マイクロRNA」(miRNA)と呼ばれる物質を使い、あらゆる細胞に分化する能力を持った「iPS細胞」(人工多能性幹細胞)を作ることに、森正樹教授ら大阪大のチームが成功した。ウイルスを使って遺伝子を細胞内に運ぶ従来の方法より簡便で、がん化などの危険性も小さい。再生医療への応用が将来的に期待されているiPS細胞の実用化に向け、有力な方法として注目されそうだ。

 26日付の米科学誌「セル・ステムセル」電子版で発表した。miRNAは、細胞内で遺伝子情報の仲介などをする通常のRNAより小さく、細胞内で作られるたんぱく質の種類や量を調整する働きがあるとされる。

 森教授らは、これまで約1000種類の存在が知られているmiRNAの中に、分化済みの細胞をiPS細胞に変化させるものがあるのではないかとの仮説を立てて研究。調査可能な500種類以上の中から、iPS細胞や胚性幹細胞(ES細胞)にはあるものの、分化済みの細胞にはないmiRNA約15種類を突き止めた。

 このうち「200c」「302」「369」と呼ばれる3種類のmiRNAをそれぞれ人工的に合成し、試薬にまぶして皮膚細胞や脂肪細胞に振りかけると、20~30日後にiPS細胞と極めてよく似た細胞ができた。ほぼ無限に増殖し、さまざまな細胞に分化するiPS細胞特有の性質を持つことも確認した。

 チームは今回できた新しいタイプのiPS細胞を「mi-iPS」(ミップス)と命名した。

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